Musik for…のはなし その1:そもそも。
月曜日, 9月 26th, 2011M3で発売するアンビエントコンピレーション「Musik for…」に関しての、自分のための忘備録も兼ねて何回に分けて書いていきます。宣伝込みでね。
春に「TB OR NOT TB(以下アシッドコンピ)」を出してから、頭の中でそれの「対」になる作品がやりたいと思ってた。それが単純な続編なのか、リミックス盤なのか、はたまたぜんぜん違うものなのか、個人でやるのか、またコンピでやるのか、自分でも考えていなかったけど。
アシッドコンピの続編を作ることはサクっと決まったので(このあたりの話はin voked編で書く)、今回は個人でビシッと作るかなぁと思っていたところ、なんとなく、本当になんとなくのキーワードとして「サマー・オブ・ラブ」っていうのが出てきた。夏だっていうのもあったと思うし、やけくそだったのもあると思うし、あとはなんとなく地震以降の面倒な何かに対する反動もあったかもしれないけど、とにかく、キーワードというか着想として「サマー・オブ・ラブ」という単語が出てきた。
個人的な見解だけど、アシッドというジャンルはレイブカルチャーをたぐり寄せ、レイブカルチャーに対する反動もしくは単に休息の意味でアンビエント/チルアウトというジャンルは確立されたと思っている。もちろん、ブライアン・イーノの諸作を含めて、アンビエントと定義されたものが先にあった事は知っているけれど、サマー・オブ・ラブという文化の一端としてのアンビエントは、こじつけであることは承知の上で、確かに存在すると思っている。
だから、アシッドコンピの対になるとすればアンビエントコンピだと思って、twitterで「やろう!」と書いたら、何人かの方が素早く賛同してくれて、あとは僕が聞きたいと思った人に声をかけた。対になる作品なのにアシッドコンピと同じメンバーにしなかったのは、特に理由はない。得意/不得意もあると思うし。
作ることはサクっと決まったけど、コンセプト的なものはあまり考えてなかった。そもそも、アンビエントというのは音楽としての説明が面倒(難しいとかじゃなく、面倒)で、例えば、近所の商店街の音を録音して「これが僕のアンビエントです」と言われても否定はできないジャンル。それに対してコンセプトをつけてしまうと、例えば「海」とかにしちゃうと、それこそみんな波の音になっちゃって、それはソレでいいんだけど、それは波コンピだし。
どんなときも、壁(まぁ低い壁なんだけど)にぶつかったら初心に帰るべきで、アンビエントにおけるそれは、やはりブライアン・イーノだと思って、「music for airport」をボーっと聴いてた。
「空港のための音楽」を聞いていて、頭の中で「◯◯のための音楽」を考えてて、「じゃあみんなが好きにソレを作ればいいや」ってことで、コンセプトはそのまま「Music for …」とした。「musik」にしたのはクラフトワークみたいだからということで、それ以上の理由はない。
さてさてどんな「Musik for…」が集まったのかは、次回のメンバー紹介編にて。